画題を考えるのは結構面倒です.前にも言ったと思いますが,画題は不必要とする人もいます.クラブの我が先生は必要派です.写真は文字と異なり不完全な記号であるので,キャプションがないと撮影者の意図が伝わらないというわけです.審査のとき,”何を撮りはりました”と聞かれ返答に窮します.私は,不必要派ですが,クラブの中では先生に従っているので,無理して画題はつけます. |
![]() 図5-1-1 (F8)2010/Yさん ![]() |
人はなぜ絵を描くのか、絵を描くものは時にそんな疑問がよぎる。 人間をはじめたときから絵は洞窟や岩壁に絵を描き始めた。 これは人間の本能と深くかかわる。 描きたいという本能が人間らしくなるほどに膨らむ。 不思議なものだ。 それ以上分析すると簡単に済みそうでないのでやめるが。 ただ筆をもたぬひとも、できたら一度もってみてほしい。 心惹かれるものを描いてみる。 そこにひょっとしたら自己解放感があるかもしれない。 あるいは自覚なくても自己発見さえも。 そこに喜びが沸いてきたら最高である。 正道からいえばまず対象をよく見ることから始める。 よく見るとそれはなんらかの認識につながる。 それを自分の感性で表現する。 なんとすばらしいことではないか。 しかし最初からそううまくはいかない。 そこに筆者が言われるよき指導者も必要になってくる。 1歩ずつでも上昇志向があれば必ず階段は上っていける。 そして表現も確かで広がりのあるものになっていく。 人は自分の脳の少ししか使っていないのだから。 私は指導しながらいつもそんなことを願っている。 |