旅/北海道/根室標津駅
佐藤和夫
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北海道/根室標津駅
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2024-09-13 一万年前から縄文人が住み着き、謎のオホーツク人が5世紀から9世紀まで暮らしていた、標津(しべつ)町に行って参りました。
標津は北海道でも東の端、海岸に立つとまるで瀬戸内海です。 左に知床の山々、右に野付半島に重なって根室半島が見えます。 正面は国後島、択捉島など国後諸島がその向こうに、いずれも「すぐそば」という感じで目と鼻の先です。↓
根室標津駅/#標津遺跡から海を眺める
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根室標津駅/#標津遺跡から海を眺める
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この、親潮(寒流)がまるで川のように流れる標津の環境が、遺跡を育て、オホーツク人を呼び寄せ、野付半島を生み出しました。
標津遺跡群
[参照]: 根室標津駅から北へ3km海岸沿いに進むと、
#ポー川史跡自然公園
入り口があります。 そこから標津湿原を1km、気持ちの良い木道を歩くと目前に小高い台形の丘が現れてきます。 丘の上がうわさの
#伊茶仁カリカリウス遺跡
(以下、丘の上遺跡と省略)です。 ここに残る無数の竪穴くぼみをご覧ください。 その数1200。 それぞれの穴は古代の堅穴住居跡です。 穴ごとに、それぞれの家族の歴史がありました。↓
根室標津駅/#古代の堅穴住居跡
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根室標津駅/#古代の堅穴住居跡
●画像引用
『「鮭の聖地」の物語』
[参照]
林の、木と木の間、いたるところくぼみだらけで、壮観です。 古代、日本全体で20万人だった時に、なぜこんなに人が集まったかと言うと、つぎのような訳が。
台地に幅1mぐらいの小川=ポー川が流れていて、なんせ、栄養豊富な親潮を回遊してまるまると太った大きなサケが、ここに秋帰ってきます。 川で待ち受けていれば、どんどん入れ食い状態だったのです。 サケ遡上の様子については
私鉄と廃線の旅>西春別駅
をご覧ください。
ここで一句
【ポー川の、サケに支えられ、一万年 】
さらに、氷点下20度の極寒でも凍らないわき水が、台地上にいくつもあるのも、生活上大事なポイントです。
つねに空腹との戦いであった古代人にとって、ここは天国のような土地でした。
オホーツク人
[参照]: ポー川史跡自然公園入り口の手前1km、標津川を過ぎた左手砂丘の中が、5世紀に千島からやってきたオホーツク人の集落があった
#三本木遺跡
です。 9世紀に忽然と姿を消したので、謎の人達とか言われています。
オホーツク人は海洋漁猟民族なので、海岸に近く、標津川でのサケ捕獲に便利な、この場所を選んだのでしょうか。
最近の遺伝子分析により、縄文人とオホーツク人が混血して、アイヌ人に進化したことが分かってきました。 つまり、忽然と消えたのではなく、合体してしまったのでした。
オホーツク人の持ち込んだ文化の中でも、木の板をつないで船に仕立てる構造船を建造する技術が、アイヌに引き継がれ、その結果海洋漁業が可能になりました。
野付半島
[参照]: 親潮が、根室海峡に流れ込むときに、狭いので急流になっています。
その結果、標津川から排出された土砂が、本来河口にたまるはずが流されて、野付半島が出来ました。
近年、年1.5cm沈んでいるとか。 流入土砂が減ってきたのか、温暖化の影響なのか心配です。 もともと、うっそうとした森林が、地盤沈下により海水が流入し、枯れていく様子をご覧ください。↓
根室標津駅/#1960年のトドワラ
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根室標津駅/#1960年のトドワラ
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根室標津駅/#2023年のトドワラ
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根室標津駅/#2023年のトドワラ
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結局現在も、標津はサケで生きています。
駅近くの
郷土料理 武田
で食べた、標津名物の三色丼、普通なら錦糸卵のところをさけ削りぶしになっていました。↓
根室標津駅/#さけ削りぶし
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根室標津駅/#さけ削りぶし
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栄養豊富な親潮の影響により、サケが豊富で古代より栄え、しかし親潮の影響で寒冷なので農作が出来ず、サケから脱却できない標津でした。
話は変わって、駅の話題です。
(廃駅)
根室標津駅
[参照]は、1989年に廃止されたJR標津線の終着駅でした。
終点なので、折り返しのための転車台がありました。 現在はそれだけ、残っています。↓
根室標津駅/#転車台
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根室標津駅/#転車台
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タグ:
#私鉄と廃線の旅 #JR最長経路の旅 #駅の風景 #旅日記 #写真 #根室標津駅 #ねむろしべつえき #標津線 #標津町 #標津遺跡 #鮭 #サケ #遡上 #ポー川 #オホーツク人 #親潮 #野付半島 #トドワラ #地理 #歴史 #廃線 #廃駅
あわせて訪ねたい駅
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他駅もご覧ください。
なおJR最長経路については、
JR最長経路問題・厳密解
をご覧ください。
周辺のこちらもご覧ください。
ブログ:
ポー川史跡自然公園 #標津町 #北海道
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北海道 標津町の観光
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北海道 野付半島に向かいます
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