図2-1-1 (F8)2010/Yさん 画像拡大 |
(F6)2012/椿-6号 画像拡大 |
図2-3-1-1 望遠レンズ ぺったりした感じ 画像拡大 | 図2-3-1-2 標準レンズ ほぼ人間の遠近感 画像拡大 | 図2-3-1-3 広角レンズ 遠近が強調されすぎ 画像拡大 |
図2-3-3 鼓(つづみ)形彎曲の例 (上下左右の端に注目) 画像拡大 | 図2-3-4 自動ゆがみ補正後 画像拡大 |
図2-3-5 (F8)2016/ピクニック・春 画像拡大 |
水彩筆 | 筆の戻り | 水含み |
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良い筆 | ○ | ○ |
市販の水彩用筆 | ○ | ○ |
動物筆 | ○ | ○ |
ナイロン筆 | △ | × |
習字筆 | △ | ○ |
平筆 | ○ | × |
悪い筆 | × | ○ |
図2-4-1 (F8) 2014/秋の野菜たち 画像拡大 |
途中 画像拡大 | 引き上げてみたら 画像拡大 |
途中 画像拡大 | 引き上げてみたら 画像拡大 |
図2-5-1 竹取公園の風景 画像拡大 |
図2-5-2 トリミング 画像拡大 |
図2-5-3 切り抜き後 画像拡大 |
いよいよラフ下描きにとりかかる。 まずは、とりわけ心引かれるものを核にしつつ、大きな物の配置を大まかにB4ぐらいの鉛筆で描いて行く。 大きさと位置のバランスを整えるためであり、この時点では細かく中身を描き込まない。 なれないうちは大きさと位置を掴みにくいので、初めのうちは、はがきとか4号までぐらいの小さな画板を使うと描きやすい。 まず構図を決めるのは、自分の描きたい世界をつくることで、大切である。
図2-5-4 ラフ下描き 画像拡大 |
図2-5-5 大まかな構図完成 画像拡大 |
最後に詳細下描きにとりかかる。 油絵であれば画板の上で、ああでもないこうでもないと試行錯誤で、色を塗りながら構図を決めて行くことが可能である。 が、水彩の場合、先に塗った色がいつまでも表に見えるため、詳細な構図はここで決めてしまうことが基本となる。
対象物を正確に写し取る必要はないが、風景画では家、室内画では人物は「それらしく見える」ように正確に描写すると良い。 これらは普段人の目に触れる機会が多いため、ちょっとしたことが「不自然」と感じられる。
(絵をクリックすると拡大します)
図2-5-6 詳細下描き2013/竹取公園の夢 画像拡大 |
図2-5-7 (彩色後)2013/竹取公園の夢 画像拡大 |
図2-6-1 これから描く対象 画像拡大 |
図2-6-2 下塗り開始 画像拡大 |
図2-6-3 一番薄い色で塗り終わる。 画像拡大 |
図2-6-4 下塗り終了 画像拡大 |
図2-7-1 すかし効果を狙う。 画像拡大 |
図2-7-2 原色を塗ってみる。 画像拡大 |
図2-7-3 背景を工夫し完成 画像拡大 |
図2-7-4 (F8)2013/シクラメン・冬 画像拡大 |
図2-8-1 (F6)2014/長弓寺の秋 画像拡大 |
図2-9-1 葉っぱの色は多彩かつ地味 画像拡大 |
方法 | 特徴 | 用途 |
1: 絵の具をあらかじめ混ぜておいてから、画板に塗る。 | 広い面積を同じ色で塗るのに向いている。 | 下塗り工程やたとえば一面真っ青な空など |
2: 画板上で、重ね塗りする。 | 微妙な色調の違いや、深みのある表現が出来る。 | 彩色工程で方法1:と組み合わせて使用 |
3: 点描で描く。[引用2.9-1] すなわち観る人の目で混色させる。 | 濁りの少ない、きれいな色表現が出来る。 | がこの描き方 |
4: 線描で描く。[引用2.9-2] すなわち観る人の目で混色させる。 | 濁りが少なく、かつ力強い表現が出来る。 | ゴッホの絵[引用2.9-3]がこの描き方 |
図2-9-2 2015/スイスの、あかりん 画像拡大 |
図3-1-1 (F8)2014/カムチャッカの鐘 画像拡大 |
図3-3-1 (F8)2011/バラギ湖の夏 画像拡大 |
(F2)2012/椿-2号 画像拡大 |
(F4)2012/椿-4号 画像拡大 |
(F6)2012/海-追憶 画像拡大 |
(F8)2012/バラ 画像拡大 |
図3-5-1 ヨーグルトの外ぶたとパレット 画像拡大 |
図3-6-1 筆者の筆 画像拡大 |
図3-7-1 ブロック紙の例 画像拡大 | 図3-7-2 スパイラル紙の例 画像拡大 |
図3-7-3 ブロック紙のまがり 画像拡大 | 図3-7-4 スパイラル紙のまがり 画像拡大 |
図3-7-5 (F6)2013/手入れ 画像拡大 |
図3-7-6 額縁のように余白を残して、絵を描く 画像拡大 |
引用: 図3-8-1 左建物の右側傾斜角度に影響されて、右のほうの建物角度を錯覚してしまう。 画像拡大 |
引用: 図3-8-2 周りが大きいと、小さく錯覚し、周りが小さいと、大きく錯覚してしまう。 画像拡大 |
引用: 図3-8-3 同じ長さでも、縦の方が長く錯覚してしまう。 画像拡大 |
図3-8-4 人物10分スケッチ 画像拡大 |
筆者も描いてみた 2013/奈良の女(ひと) 画像拡大 |
図3-8-5 周囲に暗い色を塗ることにより、それに影響されて明度(明るさ)を錯覚してしまう。 画像拡大 |
引用: 図3-8-6 黄色と青色の犬が描かれているように見えるが、双方同じ黄土色! 周囲の色を塗ることにより、それに影響されて色を錯覚してしまう。 画像拡大 | 同じ犬
図3-8-7 下描き完了。 主題である手を下塗り 画像拡大 |
図3-8-8 下塗り完了。 手が明るい感じに変化(錯覚) 画像拡大 |
図3-8-9 徐々に彩色開始 画像拡大 |
図3-8-10 周りが固まってきたので、手に加筆 画像拡大 |
図3-8-11 細部に加筆し、全体のバランスを調整。 ここまででほぼ完成 画像拡大 |
図3-8-12 (F6)2015/お花 画像拡大 |
図4-1-1 上位5位までの注目度数 画像拡大 |
図4-1-2 スナップ写真と筆者絵の注目度数 画像拡大 |
(1)1.5m離れてスケッチ 画像拡大 | (2)遠く離れてスケッチ 画像拡大 |
旅などで手早く絵を仕上げたい時があります。 素早くかつ上手に見える描き方を伝授しましょう。 まず概略の作業手順を述べます。 スケッチブックは4号位、大体の構図はおおまかに薄く決めて後は一発勝負、細書きか中細サインペン、こる人はたけペンか箸のけずったもので下絵をかき、思い切って感覚的に色をおいていきます。 軽やかで、すばやい筆のタッチが大切、余白を残す場合もあります。 さらに、屋外でのスケッチの場合は、固まったパレット絵の具セット(たとえばホルベイン・ケーキカラーセット)[引用4.3-1]と、水入れは折りたたみのものか,茶缶のふたのようなものを用意します。 つぎに描き方のポイントを述べます。
大切なことは、感性を澄ますこと、そして決断です。 しかしそれには大事な下地がいるのですが、時にはだれもがやってもいいことなのです。 すばやい把握と瞬時の感性が養えます。 |
図4-3-1 スケッチ対象(湯川のたもとから、浅間山) 画像拡大 |
図4-3-2 薄い鉛筆での大まかな構図決め 画像拡大 |
図4-3-3 線を確定しながら詳細化 画像拡大 |
図4-3-4 (2時間スケッチ)(F5) 2013/湯川から浅間山 画像拡大 |
図4-3-5 (5号)2013/マーラ(1時間スケッチ) 画像拡大 |
図4-4-1 絵にあった額 画像拡大 |
図4-4-2 合わない額 画像拡大 |
図4-4-3 緑額にベージュ・マット 画像拡大 |
図4-4-4 茶額にベージュ・マット 画像拡大 |
波長 (nm) | 380〜430 | 430〜460 | 460〜500 | 500〜570 | 570〜590 | 590〜610 | 610〜780 |
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色 相 | 紫 | 藍 | 青 | 緑 | 黄 | 橙 | 赤 |
引用: 図4-5-1 虹の色 (上の表とは左右が逆に表現されている) 画像拡大 |
人間の網膜には長波長(黄色周辺)に反応する赤錐体(L)、中波長(黄緑周辺)に反応する緑錐体(M)、短波長(青周辺)に反応する青錐体(S)の三種類があり、それぞれの錐体細胞は特定の範囲の波長に最も反応するタンパク質(オプシンタンパク質)を含む。これらが可視光線を受け、信号が視神経を経由して大脳の視覚連合野に入り、ここで3種の錐体からの情報の相対比や位置を分析して色を知覚している。 |
引用: 図4-5-2 人間の錐体細胞 (S、M、L) と桿体細胞 (R)それぞれの反応スペクトル 画像拡大 |
引用: 図4-5-3 RGB色相環。赤・緑・青を等間隔に置く 画像拡大 | |
引用: 図4-5-4 絵の具のスペクトル(サクラマット水彩) 画像拡大 |
引用: 図4-5-5 あいいろ・ビリジアン・あお・きみどり(サクラマット水彩) 画像拡大 |
図4-5-6 (F8)2014/藤の咲く頃 画像拡大 |
画題を考えるのは結構面倒です.前にも言ったと思いますが,画題は不必要とする人もいます.クラブの我が先生は必要派です.写真は文字と異なり不完全な記号であるので,キャプションがないと撮影者の意図が伝わらないというわけです.審査のとき,”何を撮りはりました”と聞かれ返答に窮します.私は,不必要派ですが,クラブの中では先生に従っているので,無理して画題はつけます. |
図5-1-1 (F8)2010/Yさん 画像拡大 |
人はなぜ絵を描くのか、絵を描くものは時にそんな疑問がよぎる。 人間をはじめたときから絵は洞窟や岩壁に絵を描き始めた。 これは人間の本能と深くかかわる。 描きたいという本能が人間らしくなるほどに膨らむ。 不思議なものだ。 それ以上分析すると簡単に済みそうでないのでやめるが。 ただ筆をもたぬひとも、できたら一度もってみてほしい。 心惹かれるものを描いてみる。 そこにひょっとしたら自己解放感があるかもしれない。 あるいは自覚なくても自己発見さえも。 そこに喜びが沸いてきたら最高である。 正道からいえばまず対象をよく見ることから始める。 よく見るとそれはなんらかの認識につながる。 それを自分の感性で表現する。 なんとすばらしいことではないか。 しかし最初からそううまくはいかない。 そこに筆者が言われるよき指導者も必要になってくる。 1歩ずつでも上昇志向があれば必ず階段は上っていける。 そして表現も確かで広がりのあるものになっていく。 人は自分の脳の少ししか使っていないのだから。 私は指導しながらいつもそんなことを願っている。 |