1. なぞ:　というのも､道東では他の都市は海に面したところにあります｡　一方帯広だけ､海から40kmも離れた内陸にあります｡
   　海の近くは理由があって､一つは漁に便利なこと､二つ目に海路を使った交通の便が良いことです｡　太平洋側の厚岸､釧路､オフォーツク海側の標津がそれに当たります｡　ここで道東とは､南側の太平洋に面した地域と､東側の根室半島と知床半島に挟まれた海域をさします｡
   
   　明治時代､原野だった十勝地方開拓のパイオニア#依田勉三 さん[参照]率いる#晩成社 は､原野中の原野､ことさら交通不便な帯広に直行し､開墾を始めています｡
   これはなぜでしょうか｡
   長年不思議でしたが､今回そのなぞが解けました｡
   
   　解くカギは晩成社が求めるもの=農作をやりたい　にあります｡　十勝地方では農作に適した天候は、内陸40kmの､現在帯広と呼ばれるあたりです｡
   　道東の海には年中､北から冷たい寒流(親潮)が流れてきます｡　6月中頃から9月中頃までは､南から暖かい太平洋高気圧がやってきて､寒流とぶつかります｡　これにより､海岸から20kmぐらいまでは霧もしくは霧雨が常時発生し､日照の少ない寒冷な気候となり農作に不適となります｡　厚岸､釧路､標津がそれにあたります｡
   　海から40kmの帯広では､朝は南=海の方に霧が見えますが､太陽が昇るとやがて消えて暑い夏空が毎日続きます｡　これが農作に適しているわけです｡
   　1883年から始めた晩成社の事業はことごとく失敗しましたが､あとを受け継いだ人達が､十勝地方の小豆やカボチャなどを成功させました｡
   　なお､帯広駅前にある六花亭がマルセイバターサンドを売り出し､その偉業をたたえています｡　北海道土産として､おそらく一度は口にされているのではないかと思います｡
   帯広駅/#マルセイバターサンド 　 画像拡大帯広駅/#マルセイバターサンド
   
   ↑の赤い帯は､晩成社がかって売っていたマルセイバタのラベルです｡

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2. モール温泉帯:　十勝平野､海から40kmの街としては､帯広､音更町､幕別､池田ですが､温泉を訪れるとモール温泉が目に付きます｡
   　帯広のアサヒ湯､十勝川温泉群､幕別温泉､池田清見温泉などです｡
   十勝平野はマンモスのいたころは湿原で､そのときの水生植物がかれてビート化し､それを通った温泉はモール泉(ワインレッドのような色)になります｡
   そのころも海から40km帯は植物の成長が早く､かれ草堆積量が多かった｡　それがビート化しモール温泉帯となった､と妄想します｡
   
   ↓は､帯広湿原の沼に足を取られてしまい､もがくマンモスです｡
   2024/#もがくマンモス@帯広 　 画像拡大2024/#もがくマンモス@帯広　 画像拡大
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3. 帯広駅[参照]:　話は変わって1905年開業､根室本線帯広駅の紹介です｡
   1996年に､4代目駅舎となった帯広駅は､横に長ーいマッチ箱の形をしています｡
   実は､根室本線を高架にしたときに､高架下を駅ビルにした経緯があり､とても細長いです｡
   今回ビル中には､帯広の名店が軒を並べており､食事､土産の購入にとても便利になっていました｡
   　たとえば､帯広市民のソウルフードであるカレーショップ･インデアンがあります｡　食べてみると帯広のcoco壱番屋という感じですね｡
   また､帯広と言えば豚丼ですが､今回は豚丼のぶたはげ 帯広本店で食べてみました｡　がっつり系の安定の味ですね｡　他にもいくつか豚丼のお店が駅ナカにあるようです｡
   
   　駅外になりますが､日本一広いと豪語しているパン屋さんますやパン 麦音が駅南にあります｡　パン好きには見逃せないのではないでしょうか｡　世界各国のいろいろな品種麦を集め､それをパンにして売っています｡　実はこの敷地は､かってあった旧帯広製糖所のあとで､しゃれたレンガ造りのビート資料館が､かっての風景をとどめています｡

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#池田駅

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