佐藤和夫>読書感想>まど・みちお少年詩集 まめつぶうた

佐藤和夫>読書> まど・みちお少年詩集 まめつぶうた

 岩波書店の月刊誌『図書』2021年4月号で、みや・こうせいさんに紹介されていたので、読んでみました。
まど・みちおさんは、「ぞうさん」や「一年生になったら」の歌作詞でご存じだと思います。

 『まめつぶうた』は二冊目の詩集で、1973年発行64才の作品になります。 身近にある「もの」に注目し、歌い上げます。 抽象的な表現をとらず、主題から外れることもありません。 子ども向けなので、難しいことは避けているのかも知れませんが、直接的な表現の中に、みずみずしい感性が溢れています。
たとえば

−−−−−ケムシ
さんぱつはきらい

感想

  1. 詩人は違いますね。 頭中の世界がどうなっているのでしょう。
  2. 「もの」への、暖かいまなざしが感じられます。
  3. 挿絵は赤坂 三好さんで、詩一つに挿絵一つという感じで、まるで二つで対になっているようです。 挿絵がまた個性に溢れており、こんな表現があるのかという感じです。
  4. まどさんは、50台の一時期絵も描かれていたそうです。 画風は詩とは異なり、一面荒々しく塗りつぶしたような感じと聞こえてきました。 僕の理解では、絵は人の内面がしみ出るものですが、心得違いだったのかも知れません。 あるいはこちらの方が本心だったのかも知れません。 周南市美術博物館に、絵が収められているそうなので、一度観てみたいものです。
 子どもの心を思い出すために、一度読まれることを勧めます。

基本情報

 書名: まど・みちお少年詩集 まめつぶうた
 著者: まど・みちおさん   絵: 赤坂 三好さん
 ISBN:  978-4-65-203823-9
 出版日: 1973
 出版社: 理論社
 読書日: 2021-04-23

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