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ハンガリー都市生活する典型的な家族の、一週間分の食事メニューという形で、ハンガリーの家庭料理を紹介しています。 ハンガリーの料理は、一言で言うと、日本の醤油文化、イタリアのトマト・ペースト文化に対して、唐辛子粉(パプリカ・パウダー)の文化です。 これを、料理の絵と簡潔な文章で表現しています。
感想
この本の、見開き二ページで構成される一週間分の食事メニューが秀悦です。 どんな食事をしているかのみならず、この国ではどんな作物が多く取れるか、すなわちどの程度の気候なのかが、手に取るように分かります。
ハンガリーは、緯度で言うと北海道のやや北に位置し、北海道よりやや大きめですが、ほとんどが農耕に適した土地柄です。 作物を見るに、北海道の南側あたりか青森の気候のようです。 内陸国なので夏は暑く、冬は寒いでしょうが。
食事スタイルは、オーストリアの向こうのドイツによく似ていますね。
すなわち、朝は(アメリカで言うところの)コンチネンタル・スタイル、すなわち買ってきた菓子パンとコーヒー主体です。 昼は職場、学校で出される、暖かいスープを含んだ給食、夜は、冷たいパン、ソーセージ類と、サラダ、ワインなどです。 オーストリア・ハンガリー帝国(ドイツを含む)時代の名残でしょうか。
ハンガリーといえば、パプリカ・パウダーです。 すなわち、平日昼は野菜がたっぷり入った、パプリカ・パウダーで味付けしたスープです。 土日の昼は家でハンガリーを代表する「グヤーシュ」と呼ぶ、牛肉と野菜をパプリカ・パウダーで煮込んだ鍋を食べます。
食事は文化の一面です。 旅行好きのみならず、世界の文化に興味を持っているすべての人に、お薦めの本です。
基本情報
書名: ハンガリーのごはん
著者: 銀城康子さん 絵: 山本正子さん
ISBN: 978-4-540-19164-0
出版日: 2020-3-1
出版社: 農文協
読書日: 2020-4-12
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